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 あまりにも無人状態なので書き込ませていただきます。少し長いですが。

 今回のカッコちゃんは政府軍と解放軍の内戦に揺れるフラフラ国の秘密工作員の役で登場。コードネームはチューリップ7。フラフラ国の内戦はベトナム戦争がモデルとなっている。
 日本にやって来るカッコ。オープニング早々、乗ってきた飛行機を撃墜されて本部に助けを請うが、「自力で脱出せよ」と、頼りないことを言われる。
 フラフラ国の将軍の依頼で、水爆の10倍の威力を持つ爆弾を製造するワルサー、テストでミニチュアの東京を吹っ飛ばす。最初ブレーキが眺めていた東京の街並みが、カメラが引くと実はミニチュアだった、というのが気が利いている。ミニチュアとはいえ東京の街にキノコ雲が立ち上るカットは、今だと抗議が来るのではないか。
 ベレー帽にミニスカート姿で雑誌記者に変装したカッコ、ワルサーにインタビューを申し込み、隙を見て捜査にかかる。カッコが暖炉を覗き込もうとして四つんばいになった所を後ろからとらえたカットがあるが、視聴者の嗜好を意識する傾向があったのだろうか。それとも描いた人の趣味か。
 正体がばれて逃げ出すカッコ。ワルサーがフラフラ国の工作員に追跡を頼むのがいつもと違っている。この後少しカーアクションが見られるが、これも当時のギャグアニメとしてはギャグ味の少ないストレートなもので、ちょっと珍しい。カッコ、また本部に助けを求めるも「幸運を祈る」と、そっけない返事。
 シーン変ってやっとピュー太の登場となる。テレビのフラフラ国のニュースを眺め「日本にゃ戦争なんて関係ないよなあ」とか言ってゼロ戦のプラモデルで遊んでいる。ピュー太が御用聞きに出た後、ツルリはツルリでテレビのラインダンスを見てニヤニヤ。この辺り、当時の日本人のベトナム戦争に対する気分を表しているようだ。
 ピュー太のおかげで難を逃れたカッコだが、九の一みたいなスタイルに着替えてまたワルサー邸に忍び込む。今回カッコは度々衣装を替えて現れるので、カッコファンには(いるのか?)堪えられません。
 ワルサーの地下工場を破壊するカッコ、しかしこれも罠で時限爆弾を仕掛けられた部屋に閉じ込められる。そこに駆けつけるピュー太。出番は少ないが主人公としてやることはやっています。しかし、将軍にだまされたワルサーたちと一緒にミサイルに括り付けられ、「おじいちゃん助けてー」と情けないところもちゃんと見せるのが、律儀と言うか何と言うか。
 ラスト、爆弾のテストで東京を目標にミサイルを発射する将軍。クルーザーが割れて中から高速艇が現れて逃げるのは、「サンダーボール作戦」の影響ですな。発射されたミサイルに飛びつき信管を抜こうとするカッコとハッスルしたツルリの活躍で、東京は救われる。ツルリは爆発するとみんなのんき者になるというツルリ爆弾を発明するのだが、時間が足りなかったか描写が性急で、今ひとつ面白さが伝わらない。
 富士山を後に去って行くカッコ。スパイアクションの中にベトナム戦争と日本の関係を臭わせた一編で、当時スタッフがベトナム戦争を如何にとらえていたかが窺える作品であるが、ここはカッコの七変化も含め気楽に楽しむのが一番だろう。
Posted by hagi at 2005年09月09日 21:23
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